ぜし論

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コラム:背を向けた時の選択肢

こんにちは。

久しぶりのコラムです。

昨今は振り向きアメキャンなど甘えた武装が多いですが、今回のテクは落下択さえあればどの機体でも使えます。

知識で勝つ対戦ゲームの醍醐味として、今一度工夫を凝らしてゲームの奥深さを知って貰えたらなと思います。

 

難しい操作などを要求するものでは無いので、家庭用ならCPUを1人動かして1人STOPにして読みながら実施して頂ければ幸いです。

アケでもトライアドを使えば大丈夫です。

 

 

はじめに

このゲームは自衛をしなくてはならない場面の時に「落下テクは迫る相手に使う」のが誰から教わるわけでもなく染み付いたプレイ観念になっています。

アメキャンが特にいい例だと思いますが、大体の場合落下して着地するのが強い行動と広く認識されています。間違ってはいません。

しかし、これが背を向けた状態ではどうでしょう。

背を向けた状態ではアシストは振り向かなくても次のメインは振り向きとなり落下できません

つまり、前を向く手間が必ず発生します。

相手が見てから着地を取れる武装を持っている場合には、着地を通すにしても前を向く=相手より先に1回BD消費する事になるので、結果的にお陀仏となりやすいです。

背を向けている場面はこの"前を向く"過程を省略したり小さい動作で行う事で自衛がグッと楽になります

 

実用的な選択肢

どの機体でも落下のキャンセルがあれば使えるテクとして

・別の相手をロックして落下する

・迫る相手に前フワをして落下する

この2つがあります。

操作自体はめちゃ簡単。

これらの行動を実際の場面で焦らず選択できるのを理想としますが、ここでは先ず「落下の武装必ずしも前を向いて撃つ必要はない事を覚えるだけでもいいでしょう。

(※今回の内容自体は振り向きに対応していない落下択を基準としていますが、テク自体は振り向き対応でも可能なので問題ありません。どちらかと言えば慣性の乗りにくい武装だと使いにくいかもしれません。)

 

・別の相手をロックして落下する

読んでそのままの意味です。

逃げたい相手とは別の相手に落下テクを出します。

背を向けた状態+もう片方の相手が自分の振り向かない斜角内にいる場合は有効です。

以下を見てください。

どちらも敵Aから自衛をする状況を想定してます。

 

①背を向けてAをロックしている

敵B ×   自機  →   ←敵A

 

②Aに背を向けているがBはタゲを変えれば正面

敵B   ←  自機   (→)  ← 敵A

 

どうでしょう。

①の状態では敵Aに対して落下を行う場合、特別なテクを考慮しないならBDを1回消費する事は避けて通れません。前を向く必要がありますからね。

しかし、②の状態であれば敵Bへ弾を送る事にはなりますが、BD消費はせずに落下が行えます。

この違いはかなり細かい話になりますが、我々は基本的に落下をステップから入れ込んでいる事に起因しています。

 

①の場合は仮に向き直ってステップ落下をするとなると2消費ですが、②の場合では背を向けていても1消費で済むわけです。(※敵Bに対してステップ落下を行う)

仮に自機が先飛びしてる場合に①の状態で落下するなら3消費(飛び+向き直り+ステップ)になりますから、まずもって立ち回り論者からすると①はあり得ない事にもなります。(※あくまで2on2前提であれば)

 

一見すると「自衛するなら迫る相手を見て落下した方がいいんじゃないの?」と疑問を持つと思いますが、実はそうではありません。

確かに攻撃を兼ねて落下する動きが多い昨今では既に風化している感は否めませんが、ここで重要なのは落下択で迎撃(相手に消費させる)が目的なのか着地(相手と距離を離す)が目的なのかで区別されるべきという点です。

①はやり返す事はできるかもしれませんが失敗した時の被弾リスクは高いです。

一方、②はやり返す事はできませんが①よりも早く着地ができます。

この両者の損失を比較するとリターンは①の方が高く見えますが、考えようによっては②も先に着地する事で敵Aの着地を狙える事にもなります。

リスクの比較は比べるまでもなく①の方が危険ですね。

背中を向けている場合は特に目の前のリターンよりもリスクの方が高くつくケースが多いです

次に繋げる=自衛と考えれば、②のように一旦攻撃するのは諦めて着地を優先する方が蓋然性は高いと言えます。

 

細かい話ですが②は対戦だと落下択は見合っている相手に出すという思い込み、要は心理的な部分を突きやすいんですね。

攻めてる側は落下の硬直や迎撃を待っているので、咄嗟に向き直りもなく落下されると着地を取るタイミングが結構ズレます。

 

・迫る相手に前フワをして落下する

これは自分が先に慣性ジャンプしてしまったり、相手に下を取られた場合や先に落下択を使われてしまった時に有効です。

一応上から来られた場合でも慣性やステキャンを使って相手より上に行けば使えますが、そこまで無理して上に行くなら前項の②であるタゲ変え落下をした方がいいですね。

念のため書いておきますが"前フワ"はレバーを前に倒して行うステキャンです。

機体の向きの方向では無いので注意。

 

前項の②は着地を優先する(=距離を離す)目的でしたが、これはどちらかといえば①の迎撃狙いの弱点をカバーしたものになります。

前を向く消費量は変わらないどころか寧ろ多くなりますが、それ以上に動きの一貫性が高いです。

以下の図を見てください。(※環境によってはズレるかもしれません)

 

・前フワをする前(背を向けていて高度差がある)

 

自分  

         →  

                 相手

 

・前フワをした後

 

     自分

   ←

相手

 

ちょっと分かりにくいですが自分と相手の前後を前フワする事で入れ替える事ができます

相手の上を弧を描いてスーッと降りてくイメージ。

このテクの良いところは前を向く手間を誘導切り込みのステキャンで省きつつ、更に入れ替え後にステップ落下を行える点。

逃げる時は先に慣性ジャンプを使いやすいので自然とこのテクを使う機会は多いです。

低コだとBD残量はカツカツ(4割強)になりやすく、ステップの慣性が微妙だと使いにくいかもしれません。

その場合は前項を使うか素直なシールドと使い分けると幅を出せます。

 

相手の頭上へ一旦行くため遅延性能が高く、特に覚醒に対しては下手に飛ぶより安全だったりします。

追ってくるなら自分はステップ落下すればいいし、追ってこないなら一旦N格などで滞空する選択肢も選べます。

背を向けた際の迎撃リスクが高いことは先の通りですが、この前フワの入れ替えは消費のタイミングと軸の関係がそのリスクを抑えてくれます。

それというのも前項の①のように自分から前を向いて弾を送るのは自分が最初から最後まで先に消費する事になりますが、前フワの場合は相手と入れ替わった時に相手側から先に消費させられます

これはステキャンの燃費の低さと逆に相手が背中をこちらに向けるので振り向き消費が発生するからですね。

多くの場合は相手がBD有利を取っているためすぐに前を向いてきますが、その時点で消費はイーブンか前フワ側有利になるのがポイントとなります。

そこから自分はステップ落下するので取られにくいとなるわけです。

軸の関係としては背を向けて前フワした場合、自分の横軸は一切変わらずに相手と入れ替わる事になるので、基本的に自分の出した落下択は相手が横軸に踏まない限り当たる弾道で向かってくれます。

これに関しては武装の強さもあるので一概には言えませんが、落下択だけでなく移動撃ちのゲロビや連射系の武装もこの前フワから出すと前を向く手間を省きつつ迎撃に使えたりします

 

振り向き対応の武装が強い理由

※ここから先はオマケです。

 

振り向きアメキャンが強い理由は偏に向きを問わない点です。

上記のような細かいテクを使わなくても同じ消費でステップから落下できます。

ゲーム的に背を向けると追う側に多少のアドバンテージがありますが、振り向き対応があると前を向いている状態と変わらないため、距離を離しながら着地ができてしまうんですね。

簡単に言えば後BD連打からステアメキャンしても許されます。

強キャラの多くはこういった振り向き要素がある事が多く、また振り向き要素→落下があると一定のキャラパは保持される傾向が強いです。

大抵の場合、振り向き要素のある武装は慣性があまり乗らないように調整が入ってますが、アシストだけは慣性の引き継ぎが強かったりします。(※振り向き要素→落下は基本的に落下の武装に慣性は乗らない ex)ジャスティスの横サブ→アメキャン)

だから大抵の強い機体は下方修正を受ける際にアシストの振り向きを剥奪されたりしますね。

振り向きがなくなると今回のようなテクや前を向く手間が必要となるため、機体の安定感を損なわせるには最も手軽で痛い調整だったりします。

 

まとめ

はい。今回は久しぶりのコラムでした。

操作は簡単なので毎回相手に向き直って降りてしまっている方は是非試してみてほしいところです。

勿論、振り向き対応の武装がある機体を使っていても細かいテクとして他の機体でも使えます。

友達とコレで差をつけろ!とまでは行きませんが、上達の壁に当たった時は細かいテクや考え方に目を向けてみるとイイかもしれません。

 

次回は未定。

またコラムとか書けたらいいかな。

最近は『86』ずっと読んでたりですが、ガンダムもぼちぼちやっていきます。

あ、皆さん時間あったら『おやすみプンプン』って漫画、是非読んでみてくださ〜い。

とっても面白い超能力バトル漫画(作者談)です!