ぜし論

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コラム:N撃ちと滑り撃ち

 

 

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願い致します。

 

最近PCを買い替えまして、作業がしやすい環境を手に入れました。

買ったのは前から使ってたNECLAVIEってやつの後継機。

使い慣れた製品の後継機ですが初めてデスクトップにしてみました。

先日詳しい友達にいろいろ教えてもらって好きな見た目のやつを選んだら問題ない仕様だったので即決。

モニターと一体型で嵩張らなくて助かります(^^)/

 

今回はそんなPCで試し書きではありませんが細かい仕様に触れるコラムにしました。

先日ご質問を頂きまして、そのご質問の回答としての内容を記事化しておこうかなと思い、このコラムを書いています。

内容自体はそこまで長くないのと、これらの仕様が含まれているキャラを使用している人は目を通してみてもいいのかなと考えています。

 

 

N撃ちと滑り撃ちとは

一応ご質問を受けた機体はEx-sだったのでEx-sで説明しますと

・N撃ち・・・N特射

・滑り撃ち・・・レバー入れ特射

に相当します。

ぶっちゃけN撃ちに関しては身内でしか通用しない単語説はありますが、滑り撃ちに関しては世間一般的に通ずるものと思っていいかなと。

 

これらは武装の呼称とかではなく『仕様』の話になります。

ゲームをやってる人ならこういう言い方のほうがわかりやすいでしょうか。

・N撃ち・・・慣性が乗らない/発生が早い/銃口が弱い

・滑り撃ち・・・慣性が乗る/発生が僅かに遅い/銃口が強い

※キャラによって多少の性質の違いはあります。全てではありません。

 

概ねこういう分け方ができます。

特にこれらの単語を使う武装は大半が『狙撃系』の武装に該当します。

狙撃を行う際にこのN撃ち/滑り撃ちの仕様を理解しないまま使うのは勿体ないです。

狙撃系を使っていて上達を考えたり格上に勝ちたいと思ってる人はこの違いは知っておいて損はないかと思われます。

 

 

両者の違いとは何か

この違いを説明するにはケルディムの方が簡単です。

相手の着地をメインで取るのが基本のケルディムですが、ケルのメインはモーションが2つあることを皆さんは知っているはずです。

所謂棒立ちで撃つタイプと片膝を折ってスコープを覗いて撃つタイプ。

違いが分からない人はケルが着地した状態で撃つメインとBDした瞬間に撃つメインを比べてみましょう。

 

この2つのモーションはかなり仕様が違います。

先に答えを言ってしまうと前者のタイプ(N撃ち)が最も汎用的に使えます。

これはEx-Sでも同じ(はず)ですが、着地を取るという行為においての狙撃はタイミングでいえば『着地した瞬間』に合わせないといけないわけです。

各キャラの滑り撃ちはその大半が『溜め動作』と呼ばれる予備モーションが入ってしまうため、着地した瞬間よりも僅かに遅れて発射されてしまいます。

本当僅かな差でしかないのですが、この僅かな差で1Fのシールドが間に合ったり、相手が構えを見てからステップをするといった猶予を与えてしまいます。

それらをさせないがためにN撃ちを用いることになります。

N撃ちは発生が早いと書きましたが厳密には『構え動作が小さい』です。発生という大きいくくりでは『メインの発生』で世間は通っているので、この違いを知らない人にこういう話をしても疑問符を浮かべられますから、説明をする際は撃つまでが僅かに早い程度にとどめておいた方が無難です。

 

 

N撃ちの利点

N撃ちの利点としては、構え動作が小さいのと慣性が乗らないため変なズレを生じさせず硬直を打ち抜けます。

特に狙撃系は1hitのゲロビ扱いなので銃口が一瞬しかかからない性質上、構え動作の長さはその分だけ銃口のズレに等しいです。

なので、撃つ動作と撃つ瞬間は可能な限り短い間隔で行う必要があるわけですね。

N撃ちはその間隔が単に短いだけではなく、胚乳のゲロビのような武器を取り出す予備モーションや前BDをした瞬間を打ち抜けます。

動作はじめと説明したらわかりやすいでしょうか。

これらに加えて最も狙撃で重要な当て方に入る『小さい着地』を取るのもN撃ちになります。

小さい着地とは低空BDを1~2回踏んだ青着地です。

この着地だけはどのキャラでも同じくN撃ちでないと取れないので、ケルのような狙撃そのものがダメージソースのキャラはこの小さい着地を打ち抜くN撃ちが必須になります。

追われる立場になりやすい狙撃系は、自分が慣性ジャンプした時に相手が一旦着地して有利を作ろうとしたところをN撃ちで打ち抜くのが基本になります。

N撃ちの性質を理解すると応用としてズサキャンのステップやアメキャンも取れるため、相手のローリスクな動きに一生110~130の火力を打ち込み続けられる事からリスクを生じさせることができます。

見合っている状態で当てていくのがN撃ちという認識で問題はないでしょう。

相方が動きやすくなる事にも繋がるので、相手の動きを縛るためにN撃ちを使うとも考えることができます。

 

余談ですがケル以外の狙撃はレバーを離してコマンドを押す/離せば勝手にN撃ちになります。(※筆者調べ)

逆に言うとケルのメインだけはN撃ちが特殊で自機に横慣性が乗ってしまっていると強制的に滑り撃ちになってしまいます。

EXVSからの仕様としてN撃ちを出す条件は

・BD硬直が切れた瞬間

・上下慣性が乗っている場合(慣性ジャンプ/落下中など)

BDを出す2回目のジャンプボタンとほぼ同時にメインを押す

この3つでN撃ちが出ます。

3項目は恐らく固有テクで過去にはギスⅢのSB制御やDVの溜めキャンにも使われてましたが現在ではケルだけですね。

自分もMBONまではケル乗りだったんですが、この最速撃ち(3項目のN撃ち)がケルの敷居を高くしていると同時に、仕様をN特射/レバー特射のようにレバーを倒してるか倒していないかに変えて欲しい部分だったりします。

 

 

滑り撃ちの利点

まず慣性が乗ります。

なので弾を回避しつつ狙撃する動きはこちら。

ケル以外に滑り撃ちとの相性が極端に悪いキャラはいないので使い分け可能です。

先の通り慣性が乗る=ズレが生じるので、良くも悪くも滑りを活かさないと狙撃の精度としてはN撃ちの劣化と考えていいです。

 

読み合いをする上では構えから狙撃までに間があるので、相手にもう1BD踏ませることを選択させやすいです。

サバーニャなんかはまさにそうですが、構えで相手が動けば実際に撃たずともBD有利が作れるので、フェイント混じりにタイミングを図らせない目的としても使えます。

着地にはズレが生じる分、純粋な狙撃系であればあるほどその影響は大きくなってしまいます。

しかし、BDの慣性で『軸を合わせる』なら話は変わってきます。

滑り撃ちで強引に当てようと見せかけるような構えを連打したり、実際に着地しそうなところを早めに構えて踏まないなら当たるといった状況を『能動的に作る』場合にはかなり役に立ちます。

要するに避けなければ当たるかもよっていう期待値で撃つのが滑り撃ちです。

N撃ちよりも的確な狙撃には向かない一方で、ローリスクに構えて相手を動かしたり撃ち合ってる最中にステップと合わせて撃つような使い方は適しています。

 

着地をした瞬間を打ち抜けないだけで、慣性ジャンプの着地前などに合わせるなら滑り撃ちの方が適しています。

N撃ちは銃口が一瞬しかかからない都合上、着地する前に構えてしまうとほぼ相手の真上を掠めるからです。

距離を空けつつ硬直を取ったり、見られていない相手の着地に対して撃つなら滑り撃ちの方が適しています。

N撃ちはあくまでも見合っている状態で虚を突いた当て方をするものであり、滑り撃ちは狙撃然とした運用、つまり着地取りとその手前にある読み合いで使うものということになります。

 

 

まとめ

今回はコラムなのでこのあたりで終わろうと思います。

キャラの話をしだすと各キャラの狙撃性能や立ち回りでのウェイトといったことまで考えなくてはいけないのでキリがないです。

N撃ちというのは私もMB時代に知り合った奴から教えてもらったのですが、それを聞いた当時は目から鱗でしたね。

MBはまだオフラインでしたし、今では有名ですが某ケル使いなんかは本当オンラインになるまで知りませんでした。

それくらい情報の広がりっていうのは狭かったんだなと今では思います。

オンラインになってからはTwitterなどのSNSが主流となり、VS自体のプレイヤー成熟度が平均化されました。

知らないことは誰かが発信するし、それを知るためにはネットがあればよくなったのは、知識ゲーの側面があるVSにおいてはかなり重要かつ進歩的なことだったと言えるわけですね。

 

話は逸れましたが今回はこのあたりで。

次回はちょっと未定ですが1月以内にもう1記事出せたらいいなと思います。

読んでいただきありがとうございました。